「国民総株主計画」で話題の前澤さんの無償での株配り。当初は「株式の発行には対価の払込が必要なのに、どうやって無償で配るのか?」と疑問に思っていたが、最新の目論見書を読むと非常によく練られた絶妙なスキームで膝を打った。スキーム屋としては居ても立っても居られず、以下で詳細について解説したい。
まず、このスキームの核心となる「前払式支払手段」について説明する。
前払式支払手段とは、資金決済法で定められた、金銭の対価として発行される金券やポイントのことである。身近な例では:
重要なのは、これらが「金銭に応ずる対価を得て発行される」法的に価値が認められた財産だということである。
カブアンドの株配りスキームは以下の4ステップで構成されている:
サービス利用により、ユーザーに株式引換券が付与される
株式引換券が前払式支払手段(ポイント)に交換される
前払式支払手段がカブアンド社に払い込まれ、その対価として株式が発行される
カブアンド社は受け取った前払式支払手段を加盟店契約により現金化する
