スタートアップのMAイグジットの件数が今後増える見込みだ。

いや、2025年現在において既に足許では増加している。

MAイグジットの際に論点となるのは、これまでのファイナンスのバリュエーションで売却できるか?という点だ。

高いバリュエーションは、翻ると買い手の高い買収額を意味し、それは買い手のバランスシート上ののれんに反映される。

のれんは買い手の議論であってイグジットするスタートアップにとって直接的にイシューとなることはない。

しかしながら、買収する買い手の状況を理解しておくことはMAイグジットを考える時に重要である。

そこで、スタートアップMAが今後大きく拡がっていく上で買い手がぶつかる(既にぶつかっている)のれんについて考えてみる。本稿はのれんの償却期間について以下で深掘る。

のれんの処理

買い手のバランスシートに計上されたのれんは日本の会計基準上は20年以内の期間で毎年償却するのがルールとなっている。

つまり、のれんが1億円で5年で償却するならば年間2千万円を、10年で償却するならば年間1千万円を償却費を計上することになる。つまり、買い手のPLがその分痛むわけだ。

この償却年数はMAの買い手が決定することになるのだが、、

のれんは「超過収益力」と定義され、その超過収益力の「効果が及ぶ期間において償却する」というルールになっている。