前澤さんが新たに始めたカブアンドピースの取組が面白い。
新たに展開する電気、ガス、モバイル、ひかり、ふるさと納税、ウォーターサーバーの6事業の顧客に対して自社の株式を配るというもの。
多くのサービスで割引券やポイント配る代わりに株を配ろうとする斬新的な取り組みだ。
あまりにも面白すぎる取組なのですが、同社が発行する有価証券届出書をちゃんと見てみたら、そのスキームも面白かったので、以下で解説してみようと思う。
そもそも株式を発行してお金を集めるという行為に詳しい人は少ないと思うので、ここからちゃんと説明しよう。
株式を発行して資金を集める(所謂エクイティファイナンス)を行う場合、多くの規制がある。投資詐欺などを防ぐ目的だ。一般的に集める金額が大きくなり、投資家の数が増えるほど規制は厳しくなる。
特に1億円以上を50名以上の投資家から集める場合、最も規制が厳しくなる。具体的には株式発行時に有価証券届出書という書類を関東財務局に提出し、その後有価証券報告書という書類を毎年関東財務局に提出し続ける必要がある。
毎年決算を締めて、法人税や消費税の納税業務を行う傍らで、100ページ以上にも及び有価証券報告書を作成し、さらにこの有価証券報告書が正しく作られているか会計監査を受け続ける必要がある。
この書類の作成は超絶大変。色々お金もかかる。具体的にはこれらの書類を作る人を雇う必要もあるし、監査だけでも最低3,000万円はかかる。
ちなみに、今回カブアンドピース社が関東財務局に提出した有価証券届出書の表紙が以下↓株式を発行して不特定多数のユーザーから30億円調達しようとしていることが見て取れる。従って、有価証券届出書を提出及び開示しているわけだが。

一般的に株式を発行することとお金を集めることはセットで行われる。